[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米国時間の原油先物は約7%下落し、約7週間ぶりの安値を付けた。トランプ米大統領がこの日、3000億ドル相当の中国製品に対し10%の追加関税を課すと発表したことを受けた。

北海ブレント先物<LCOc1>の清算値は4.55ドル(6.99%)安の1バレル=60.50ドル。一時60.02ドルまで下落し、6月23日以来の安値となった。前日比の下落率は2016年2月以来の大きさだった。

米WTI原油先物<CLc1>は4.63ドル(7.9%)安の53.95ドル。この日の安値は53.59ドルで、6月19日以来の安値だった。下落率は15年2月以来の大きさ。

アゲイン・キャピタル・マネジメントのジョン・キルドフ氏は、前日の米連邦準備理事会(FRB)の利下げとトランプ米大統領による対中追加関税表明により原油価格が大幅に下落したと指摘。「米中貿易摩擦はすでにエネルギー需要の見通しに大幅なダメージを与えてきたが、懸念がさらに助長された」と述べた。

前日の米利下げを受け、原油先物は取引序盤から下落していた。