GE、第2四半期は赤字転落 通年キャッシュフロー見通し上方修正
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イメルトを退任させたことはやはり致命的な間違いだったのではないか。
ハッソ・プラットナーの大改革が成功したSAPと、ジェフリー・イメルトのリーンスタートアップを中心とした戦略開発への取り組みは、とても似ている。
しかし、イメルトはアクティビストの圧力で退任を余儀なくされた。(参考 https://www.dhbr.net/articles/-/5107 )
違いはコーポレート・ガバナンスのシステムである。
短期志向に偏りがちなアメリカのコーポレートガバナンスシステムの問題が、顕在化している事例として考えても良いかもしれない。暖簾の減損で赤字の原因を作った送電事業は、約4年前に仏アルストムから買収した事業が中心。
不振が伝えられる発電事業も、アルストムからの事業買収を行なって、コスト的に重くなったもの。
加えてかなりの安値で受注を繰り返していたのも事実。
市場シェアの拡大で絶対的なポジションを取ろうとして何年も動いてきたGEだが、この戦略が裏目に出たのがここ数年の財務数値。
発送電事業は、プロジェクトものなので足が長い。
そのため、今の売上は3~5年程度前に受注したもの。仮に今、高値受注に成功しても財務に効果が現れるのは数年以上先。
リストラ費用が落ち着けば、財務数値も少しは好転するだろうが、プロジェクト事業における収益改善という根本的な点ではまだ時間がかかると考えていいと思う。