“陸上養殖”サーモン 伊藤忠 回転寿司チェーンなどに販売へ
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某社の陸上養殖サーモンのマーケティング戦略構築のコンサルで、この陸上養殖に関して少しお勉強する機会があったのですが、日本だと天然がいいとかイメージありますが、陸上養殖は完全に隔離された水槽で、水質コントロールや餌の調整もできるので、天然や海上養殖と違いアニサキスの混入なども防げる安全な養殖方法です。
私が試食した陸上養殖サーモンは、ノルウエー産のアトランティックサーモンなんかに比べると、脂がちゃんとのってるけど、胃にもたれないのが印象的でした。
水が綺麗なことが条件なので、山奥の過疎地とかで、名産品が無い村とかに設置できたら、地域創生にもつながるポテンシャルのある技術や事業だと思います。伊藤忠と組んだのですね。毎度、商社のフットワークの軽さに驚かされます。
立地する工業団地の近くに住んでいましたが、高速のインターに近く、名古屋まで一時間、大阪まで二時間の距離です。海から離れたところで生産できるというより、やはり消費地に近い場所で生産できるというのが陸上養殖の大きな強みだと思います。
陸上養殖では赤潮や伝染病の影響を受けません。ノルウェーの養殖で大きな被害を出す寄生虫もゼロです。シケで出荷できないということもありません。むしろ欲しいときに欲しい分だけ確実に出荷できます。
また塩分や水温を最適に調整することで成長速度を加速することができます(海面養殖では夏場は食い付きや消化が悪く成長が鈍ることが多い)。
これだけ大量のラウンドの魚を、回転寿司が扱える形態までどこでどのように加工するか気になります。
指をくわえて見てるだけでいいんでしょうか(自問自答)。エネルギー効率とか、どうなんだろう。輸入に頼らなくなるなら、いいかもね。日本の養殖技術で、海外市場まで攻められたら良い。
