[サンパウロ/リオデジャネイロ 29日 ロイター] - ブラジル北部パラ州の当局は29日、州内の刑務所で同日、対立する2つの犯罪組織の受刑者らの間で抗争が起き、少なくとも57人が死亡、そのうち16人は頭部が切断されたと発表した。同国の刑務所の過密収容問題が改めて浮き彫りになった。

州当局によると、暴動は北部の都市アルタミラの刑務所で現地時間の午前7時(日本時間午後7時)ごろに発生。一方の犯罪組織が、もう一方の組織のメンバーが収監されている建物に火を付けた。死者の大半が火災で死亡し、刑務官2人が人質になったが、後に解放された。

今年5月にも北部アマゾナス州の複数の刑務所で暴動が起き、収監されていた少なくとも55人が死亡した。