[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は買い一服。ダウ平均株価<.DJI>は小幅高。一方、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>やフェイスブック<FB.O>が売られ、ナスダック総合指数<.IXIC>とS&P総合500<.SPX>は下落して取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)や米中通商交渉の結果待ちとなった。

ダウ構成銘柄では3M<MMM.N>、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)<JNJ.N>、アップル<AAPL.O>が上昇を主導した。

米連邦準備理事会(FRB)は今週開く連邦公開市場委員会(FOMC)で、約10年ぶりの利下げを実施するとみられている。また、米国と中国は30─31日、上海で通商協議を再開する。

アリアンツ・インベストメント・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、チャーリー・リプレー氏は、FRBが貿易などに絡む下方リスクの高まりを想定していると指摘。「FRBは景気拡大を持続させることを目指しており、予防的利下げがその一策となる」と述べた。

後発医薬品(ジェネリック)大手のマイラン<MYL.O>は12.6%急伸。製薬大手ファイザー<PFE.N>の特許切れ医薬品事業と統合すると発表。統合後の新企業は、性的不能治療薬「バイアグラ」やコレステロール薬「リピトール」、マイランの急性アレルギー反応緩和薬「エピペン」などを手掛けることになる。

一方、同ニュースが重しとなり、ファイザーは3.8%下落。通年の利益・売上高見通し下方修正も嫌気された。

配車サービス大手リフト<LYFT.O>は2.3%安。ジョン・マクニール最高執行責任者(COO)が辞任するというCNBCの報道が圧迫した。

同業ウーバー・テクノロジーズ<UBER.N>も1.4%安で終了。世界のセールス・マーケティング部門で社員の約20%を削減するとの報道が売りを誘った。

前週末に過去最高値を更新していたスターバックス<SBUX.O>は反落し、1.1%安。JPモルガンが、バリュエーションが「過度にストレッチしている」とし、投資判断を引き下げたことが悪材料となった。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.02対1の比率で上回った。ナスダックは1.69対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は59億8000万株。直近20営業日の平均は61億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27221.35 +28.90 +0.11 27192.2 27275.8 27178.0 <.DJI>

4 5 6

前営業日終値 27192.45

ナスダック総合 8293.33 -36.88 -0.44 8325.10 8325.28 8247.37 <.IXIC>

前営業日終値 8330.21

S&P総合500種 3020.97 -4.89 -0.16 3024.47 3025.61 3014.30 <.SPX>

前営業日終値 3025.86

ダウ輸送株20種 10776.00 -0.67 -0.01 <.DJT>

ダウ公共株15種 818.86 +3.10 +0.38 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1598.02 +4.16 +0.26 <.SOX>

VIX指数 12.83 +0.67 +5.51 <.VIX>

S&P一般消費財 972.17 -5.68 -0.58 <.SPLRCD>

S&P素材 368.87 -1.24 -0.33 <.SPLRCM>

S&P工業 660.02 -1.17 -0.18 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 622.50 +1.56 +0.25 <.SPLRCS>

S&P金融 472.36 -3.73 -0.78 <.SPSY>

S&P不動産 230.41 +1.06 +0.46 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 459.92 -1.54 -0.33 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1069.15 +4.34 +0.41 <.SPXHC>

S&P通信サービス 172.23 -0.82 -0.47 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1448.58 -0.73 -0.05 <.SPLRCT>

S&P公益事業 305.83 +1.50 +0.49 <.SPLRCU>

NYSE出来高 7.70億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 21625 + 55 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 21620 + 50 大阪比 <0#NIY:>