【秘録】吉本社員がこっそり明かす、働き方、ギャラ、経営陣

2019/7/31
「本当につらいのは芸人ではなく社員ですよ」
2019年6月、闇営業問題に端を発した一連の騒動は、吉本興業ホールディングスという大企業の課題を浮き彫りにした。反社会的勢力との関わりだけではなく、ギャラや経営陣への不満など、たくさんの芸人が思いの丈を爆発させている。
しかし本当につらいのは、経営陣と芸人の間に挟まれている、吉本興業の社員たちかもしれない。
今回の騒動であまりフィーチャーされていない、お笑い帝国を支えるスタッフたち。 NewsPicksはそんな縁の下の力持ちに注目をした。
彼らは今何を思うのか。吉本社内の雰囲気や働き方、ギャラ問題の真実を、匿名を条件に社員に語ってもらった。巨大お笑い帝国のリアルをお届けしよう。
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大騒動になるとは「思わなかった」
──まずはそれぞれ自己紹介をお願いします。
西川 西川です。吉本興業には中途で入社しました。10年以上働いています。
制作まわりを担当しています。以前は、岡本社長との食事会にも呼ばれたことがありました。今日はよろしくお願いします。
中村 中村です。タレントたちのマネージャーを担当しています。年次でいうとまだ若手社員。経営陣と直接、接することはありませんが、現場のリアルはたくさんお話しできると思います。
今回の一連の騒動では、6月4日にカラテカの入江慎也さんが契約解除された時は、「事実上の解雇とは大きく出たね」くらいで、ここまで問題になるとは社員の大半は思っていませんでした。
── 7月20日の、宮迫博之さん、田村亮さんの記者会見から騒動に火がつきました。
中村 宮迫さん、亮さんの会見の後にちょうど同僚と飲みに行ったんですが、ずっとその話題ばかり。告発のような会見には、とにかく驚きました。
特に盛り上がったのが、岡本社長の「お前ら全員クビにするぞ」発言。社員の間で、「めちゃくちゃ言いそうやな」と盛り上がりました。