【人物解説】お笑い帝国に君臨する「大﨑洋」とは何者か

2019/7/30
吉本興業には「天皇」と呼ばれる男がいる。6000人の芸人と900人の社員の頂点に立つ、大﨑洋会長だ。
気さくな喋り方や、優しそうな佇まいからは、一見すると「天皇」という厳かな言葉は似つかわしくないように思える。
しかし大﨑会長は2009年に社長に就任して以降、数々の改革を実行してきた。社長に就任するや、脱創業家を掲げて上場を廃止。約100年続いた反社会的勢力との関係も、断ち切ろうとしてきた。
吉本にとっては「近代化」の象徴として、どれだけ世間から批判されようとも、守り通したい人物なのだ。
だからこそ、なのだろう。今回の闇営業問題では、一部のメディアのインタビューに答えただけで、記者会見など公衆の面前には姿を現していない。
果たして、大﨑洋とは何者か。NewsPicksは一連の騒動の最重要人物に焦点を当てる。
大﨑会長を深く取材し、芸人についての著作もあるノンフィクション作家の田崎健太氏に解説してもらった。