【矢沢永吉】いつか“その日”が来るまで、ステージに立つ
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何年か前に、永ちゃんの若い頃がドラマ化されて、若き永ちゃん役をTOKIOの松岡クンが演じたということがありました。これ、結構似てて、永ちゃん自身も「似てる」と言ってました。ワタシもそう思ったのですが、でも何かが違う。で、何が違うのかなーって考えたら、永ちゃんの若い頃って圧倒的に「暗かった」んですよね。
若い頃の永ちゃんも確かにカッコいいのですが、どこか暗い。当時からエネルギーに満ち溢れてはいるんですが、暗かった。まさにナイフのように尖ってる。当時のインタビュー映像なんかを見ても、適当なこと言ったら殴られそうな雰囲気。
でも、40歳を過ぎたぐらいからちょっと変わってきて、50歳ぐらいから頻繁に「ありがとう」という言葉をよく使われるようになった。ステージ上でもシャウトする。いわゆる「センキュー!」とはちょっと違う感じです。
いろいろあったけど、これでよかったんだよな。オレはこれだよね、という。そして、これもよく言う「オレは幸せだよ」という満足感と、「ありがとう」という周囲への感謝。常に「矢沢永吉」を追求し続け、あらゆることから逃げないでやり切ったからこそ言えることであって、だからその言葉は魅力的なのではないでしょうか。【第5話】7年ぶりのニューアルバム「いつか、その日が来る日まで...」 の制作秘話です。
「大人のロックンロール・アンド・ロマンス、ヨロシク!」と、インタビューで永ちゃんが永ちゃんの口調で放ち、妙に感動。取材後、編集部で「永ちゃん、どうだった?」と聞かれると、「大人のロックンロール・アンド・ロマンス、ヨロシク!」と何度も真似してしまいました。つい真似したくなる魔力があるんです。大御所同士の仕事の話。手直しを依頼されたことがない作詞家なかにし礼さんの初めての経験を「面白くてしょうがんかった」と表現するところにリスペクトしあう空気を感じてほっこりしました。
いつまで続けるんだろう。を肉体的な限界含めてリアルに感じる世界の仕事、まさに円熟。