【解説】実現に暗雲。「完全自動運転車」が難航する理由
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注目のコメント
理由?至極単純です。自然が40億年かかって作り上げた最高傑作がどれだけ精緻で複雑かの、認識が足りなかっただけです。俺はサッカーが町で一番上手だぜといきがっていた少年が、3年後にまだプロ選手になれてないだけです。
そうはいった上で、車の運転に必要なのは人間の認知機能のごく一部。人間より安全な完全自動運転は、来年は無理かもしれませんが5 - 10年内に完成するでしょう。先の少年も、10年頑張ればプロになれるかもしれません。大事なのは、浮ついたメディアやアナリストの言葉に煽られることなく、長期間にわたって忍耐強く開発努力を続けることです。
では、人間の認知機能全てをコンピューターが超える日は?何百年、何千年、もしかしたら40億年かかるかもしれません。傲慢になってはいけません。思い上がってはいけません。技術者たるもの、自然と自然が作ったものへの畏敬の念を忘れてはいけません。
イーロン・マスクの「XXX年までにできる」は、「少なくともXXX年以降になる」と読み替えておくと、有用な未来予測になると思います。
追記
鈴木さん、AIも、機械学習だと「忘れ」ます!エピソード記憶じゃないので。完全自動運転は手段であって目的ではないかと考えます。何の為に自動運転をするのか?運転者を守る守護者であり、運転が難しくなった人に移動の手段を提供するのが、自動運転が本来目指すべき場所ではないでしょうか?
完全自動運転は実現すれば世の中に大きな変革をもたらす一方、「周囲の人の動きを予測し、異例な状況にも対応すること」や「運転の機微を理解させること」が大きなハードルとなっており、技術的に一般道での完全自動運転はまだ難しいと理解しました。社会の期待と現在の開発状況の溝は大きいです。
世の中に走るすべてのクルマが一気に完全自動運転車になり、人がいるエリアとクルマが走るエリアが完全に区分けされれば、こうした異例な状況や運転の機微なども関係なくなりそうだな…と思いつつも、現実的には人とクルマが混在する社会でどう完全自動運転を実現していくか、どう社会にとってアクセプタブルなものに仕立てるかはこれからの領域です。
走行データの量と質がキーとなってくると思うので、一般道での走行試験を継続しつつ、高速道や駐車場での自動運転の普及が進むとさらに加速していきそうな気がします。
それにしても、運転って改めて高度なもので、それを平然と多くの人がこなしている…人間とAIの能力にはまだまだ大きな隔たりがあるのですね。