日産 営業利益98%減で16億円 過去最低に 4~6月期決算
コメント
注目のコメント
日産の決算発表。厳しい業績ですね。。
B/S(貸借対照表)をザッと見たカンジだと、赤字基調にならなければ当面(財務的には)大丈夫そうに見えますが、、
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・1兆円強のキャッシュに対して、販売金融債権(=車のローン/リース債権)が7兆円超えの、自動車メーカーならではの資産状況。踏まえての流動比率は150%くらいとまずまず。
・固定負債は、社債と長期借入金の二項目だけでも4兆円強とそれなりに多め。
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一方でP/L(損益計算書)。第1四半期(1Q)の昨年対比で、
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・売上高:2.71兆円→2.37兆円
・売上総利益:4430億円→3370億円
・営業利益:1091億円→16億円
(※2018.4~6→2019.4~6)
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と、売上不振が利益にそのままインパクト。。ピュアな営業不振による利益ダウンですね。
決算プレゼン資料を見ると、
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・販売台数減の利益インパクトが▲724億円(P.3)
・日本/北米/欧州(ロシア含む)の市場占有率が大幅ポイントダウン(P.6)
・事業改革プランが以下(P.10)
1. 米国事業リカバリー
2. 事業及び投資効率の適正化
3. 新商品、新技術、「ニッサン インテリジェント モビリティ」を軸にした着実な成長
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とありますが、、うーん。。これでは回復基調になる期待感があまり持てません。
齋藤陽さんの下記記事へのコメントが参考になりましたが、、
https://newspicks.com/news/4082878?ref=user_416232
こちらにもあるように、海外市場ポートフォリオ設計と、販売力強化施策の方が重要な気がしております。
プロダクトアウト感が強くてマーケットイン色が弱い気がするのは私だけでしょうか。。
そこでの改革が進まないとちょっと厳しい印象を持ちました。踏ん張りどころですね。
【参考:日産 2020年3月期 第1四半期 決算短信〔日本基準〕(連結)】
https://bit.ly/30SIqll
【参考:日産 2020年3月期 第1四半期 決算プレゼンテーション資料】
https://bit.ly/2SEtep8会見に出ていました。
小売りを増やすには、値引き過多で毀損したブランドの立て直しと、現地ディーラーのオーナーに対して、丁寧な説明を行い、日産販売店への人材投資、設備投資をやってもらわなければなりません。これには結構な時間がかかります。
https://mag-x.jp/2019/07/25/12026/
#日産 齋藤さんのコメントにかぶせて、かつ、記事の本旨から脱線しますが、トヨタはインドネシアが第4市場。アメリカ、日本、中国に次ぐという点。インドネシアの重要性、忘れている人多し。
追記:Sato Junさんのコメントも是非読んで頂きたい。大企業が苦境に陥って溜飲を下げたり、それを批判する人に喝采を送りより、そこからの教訓。現場の責任を預かるリアルさ。