[24日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種指数とナスダック総合指数が上昇し、終値で最高値を更新した。企業決算では航空機大手ボーイング<BA.N>や重機メーカーのキャタピラー<CAT.N>がさえない一方、半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN.O>は底堅く、相場の下支えとなった。

TIは7.4%高。前日発表した第2・四半期決算で利益と売上高が予想を超えたほか、半導体需要の世界的な需要は当初の予想ほど長引かない見通しを示した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)<.SOX>は3.1%上昇し最高値を付けた。

ロバートWベアードの投資ストラテジスト、ウィリー・デルウイッチ氏は「半導体関連の投資家は足元の状況を見越し、年末にかけて経済を巡る不安が多少解消していくと期待している」と述べた。

一方、キャタピラーは4.5%安。四半期決算は利益が市場予想を下回った。主要市場である中国での販売低迷や、生産およびリストラ関連費用の拡大が響いた。米中などの貿易摩擦が企業の景況感や経済活動に影響したことも影を落とした。

ボーイングは3.1%安。四半期決算は純損失が29億4000万ドルと過去最大に膨らんだ。旅客機「737MAX」の運航停止延長が響いた。キャタピラーとボーイングの下げに伴い、ダウ平均株価はマイナス圏で取引を終えた。

リフィニティブによると、これまでにS&P500銘柄中138社が決算発表を終え、うち約77%が予想を上回っている。全体の収益は0.1%の微減が見込まれている。

米小型株指数のラッセル2000指数<.RUT>は1.64%高と、5月初旬以来の高値を付けた。前出のデルウイッチ氏は指数の上昇について、投資家が米経済への信頼感を強めていることの証しと指摘した。年初来ではS&P総合500種が20%、ナスダック総合指数は25%、値上がりしている。

宅配便のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)<UPS.N>は8.7%高。ネクスト・デイ・エア(翌日配達航空便)などの需要増で四半期利益が予想を上回った。

引け後ではフェイスブック<FB.O>が4.3%上昇。四半期決算は売上高がアナリスト予想を上回った。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.69対1の比率で上回った。ナスダックは2.45対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は62億株。直近20営業日の平均は63億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27269.97 -79.22 -0.29 27262.2 27291. 27191. <.DJI>

4 04 12

前営業日終値 27349.19

ナスダック総合 8321.50 +70.10 +0.85 8227.36 8321.8 8226.5 <.IXIC>

1 1

前営業日終値 8251.40

S&P総合500種 3019.56 +14.09 +0.47 2998.77 3019.5 2996.8 <.SPX>

9 2

前営業日終値 3005.47

ダウ輸送株20種 10775.39 +57.79 +0.54 <.DJT>

ダウ公共株15種 815.06 +1.99 +0.24 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1622.02 +48.75 +3.10 <.SOX>

VIX指数 12.07 -0.54 -4.28 <.VIX>

S&P一般消費財 981.91 +5.23 +0.54 <.SPLRCD>

S&P素材 372.84 -0.08 -0.02 <.SPLRCM>

S&P工業 663.68 +2.67 +0.40 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 613.89 -3.93 -0.64 <.SPLRCS>

S&P金融 474.23 +4.30 +0.91 <.SPSY>

S&P不動産 229.71 -0.17 -0.07 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 469.21 +1.89 +0.41 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1066.28 +0.35 +0.03 <.SPXHC>

S&P通信サービス 167.74 +1.47 +0.88 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1452.75 +12.36 +0.86 <.SPLRCT>

S&P公益事業 303.99 +0.22 +0.07 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.06億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 21745 + 75 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 21745 + 75 大阪比 <0#NIY:>