[23日 ロイター] - 米飲料大手コカ・コーラ<KO.N>が23日公表した第2・四半期決算は、利益が予想を上回った。事業の買収・売却や為替の影響を除いた本源的売上高(オーガニックセールス)の通年見通しを引き上げた。新しいコーヒー事業やゼロシュガーソーダ需要に注力する。

株価は午前の取引で約5.4%上昇、一時過去最高値を付けた。

一時項目を除く1株当たりの利益は0.63ドル、リフィニティブがまとめた市場予想を0.02ドル上回った。

純売上高は6.1%増の100億ドルで、予想をわずかに上回った。既存の「コカ・コーラ」やゼロシュガーバージョンが4%伸びた。

オーガニックセールスは6%増。通年のオーガニックセールス増加率見通しは5%で、従来予想(約4%)から引き上げた。

コカ・コーラは、英コーヒーチェーン大手コスタを50億ドルで買収した。最近では缶入りコーヒー飲料を英国で、コーヒーベースのソーダを複数市場で展開するなどしている。

「コーク・ゼロシュガー」は2桁の伸びが3年目に突入。商品の小型化や新しい風味が追い風と、コカ・コーラは説明する。

米ペプシコ<PEP.O>が今月公表した第2・四半期決算もアナリスト予想を上回った。既存ソーダの小型化需要が押し上げた。

エドワード・ジョーンズのアナリストは「小型化は間違いなく今後の方向性だ。この分野が底堅く、刷新の動きが見られ評価できる」と話した。