【真相】なぜ子ども服の「マザウェイズ」は倒産したのか

2019/7/26
令和元年の下半期初日となる7月1日。帝国データバンクに「昨夜、(子ども服販売店の)『マザウェイズ・ジャパン(大阪市中央区)』と関係2社が自己破産を申請したようだ」との一報が入った。負債額は約59億6000万円にのぼる。
全国に98店舗まで販売網を拡大し、2018年には年売上高で約81億円を記録していた企業の突然の倒産。自己破産申請をした翌日の2日から、各店舗で始まった閉店セールには、多くの子ども連れが長蛇の列を作った。
子どもを持つ人々にはなじみ深い同社に一体、何が起こっていたのか。子ども服販売店を襲った悲劇の裏側をお伝えしよう。
(提供:帝国データバンク)

売り上げは3倍増でも、迫る「危機」

マザウェイズ・ジャパンは世界各国に子ども服の販売を展開しているイギリスのマザーケア社の日本総代理店として、1991年に設立された。
アイテム数は常時4000種以上を取りそろえ、中心価格帯は1990円。西松屋やユニクロなどの低価格の店舗、ファミリアやミキハウスなどの高価格帯の百貨店ブランドと競合しない中間価格帯で展開していた。