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コメント
注目のコメント
会見が始まる直前、吉本経営層が待機している会場裏から複数人が拍手するような音が聞こえ、記者たちはあっけに取られました。この拍手が今の吉本経営層と、世間や若手芸人さんとの「距離」を示しているように感じます。
全てが岡本社長の責任ではありません。詐欺をする人が悪いし、芸人さんがお金をもらったのも、ウソをついたのも悪い。
ただ、不祥事が起きた時、経営者は主体性を持って解決にあたり、自分の言葉で話すことが必要です。5時間半聞いても岡本社長の言葉に「主体性」が見えてきませんでした。
会場の裏にいたという大﨑会長がお話されることが、今は必要なのではないでしょうか。経営者視点から。
まず、会社のトップは人事権の最終決裁者であると考えるのが一般的です。そのトップが自ら、密室で人事権の行使を発言してしまったのは厳しいです。「家族感の…」と言いたい気持ちはTPO次第でわからなくもないですが、契約解除をチラつかせてる状況ではダメでしょう。
次に危機管理体制。
有事の際はトップ自ら陣頭指揮を取り、早期に問題解決すべきです。契約関係のある芸人に対するヒアリング調査なんて、どうにでもできることかと。さらに「時間が短い」と言っても事案発生から2ヶ月弱もある時点で言い訳にならないかと。事故対応に関しては、ヤフー元社長の宮坂さんの記事を参考までに。
https://note.mu/mmiya/n/n746eb2e36f81
最後に進退について。
マスコミはすぐに責任の取り方として進退問題を上げます。これやめません?辞めたら解決します?
有事の最中にトップが辞めてしまったら、それこそ会社経営は大混乱します。責任の取り方というのは、退陣することではなく、自らの責任で発生した問題を、自ら陣頭指揮を取って解決し切ることにあると僕は思います。
いずれにせよ、ワイドショーのゴシップネタじゃなくて、素晴らしいエンターテイメントを提供し続けてくれることを願うばかりです。連日、様々なメディアでたくさんの方がコメントされていますが、ある意味、今の時代の日本の風潮はちょっと怖いなと思ってしまいました。
叩く先が変わればすぐにそちらに飛びつき、フルボッコにする。
論点が変わったことに気づいてはいるけども大勢で気づかないふり。
いずれにしても、芸人さんも吉本興業側も、最初から真摯に誠実に対応していればこんな大ごとにはなっていなかったはずなのに、後悔しか残らないですね。