[ロンドン 21日 ロイター] - 英次期首相の最有力候補と目されるジョンソン前外相は21日付の英紙テレグラフへの寄稿で、欧州連合(EU)と合意した離脱協定で懸案となっている部分を盛り込まない自由貿易協定(FTA)をEUと結ぶことで、膠着する離脱問題を打開できるとの考えを示した。

EUと合意した協定にはアイルランドとの厳格な国境管理を回避するための措置(バックストップ)が盛り込まれているが、英議会内ではバックストップに反対する声が大きい。

ジョンソン氏と次期首相の対立候補であるハント外相は共に、離脱協定からバックストップを削除すべきだと主張している。

ジョンソン氏は、国境から離れた場所で輸出入品を検査することは技術的に難しいと考えている人達を批判し、10月31日にEUから離脱した後、EUとFTAについて交渉するという流れの中で必要な解決策を見つけることが可能だとの考えを示した。

その上で「我々は10月31日にEUから離脱する。それを可能にする技術を持っている。必要なのはその意志や気力だ」と述べた。

一方、アイルランドのコベニー外相は21日、EUは離脱協定を修正することはないと再度強調し、英国が協定を破棄すれば双方にとり問題となると警告した。

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