佐賀大、バリ島で海洋温度差発電所を建設 インドネシア・電力・ガス・水道
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海洋の温度差を用いた発電方法です。
ダイビングでバリ島に良く行きましたが薄めのウェットスーツでディープダイブすると寒かった事を記憶しています。(船の上では暑いです)
「海洋温度差発電(Ocean Thermal Energy Conversion,OTEC)は,海洋の表層の温海水と深層の冷海水との温度差を利用して発電するシステムです.海洋温度差発電は熱源に海洋の温度差を用いていて化石燃料も必要としないため,発電時に二酸化炭素の排出がなく,環境にやさしい半永久的に利用可能なエネルギーとして期待されています」
http://www.ee.saga-u.ac.jp/control/res_plant_otec/res_plant_otec.html
相応のキャパシティが確保出来るのであれば再生可能エネルギーとして面白いですよね。但し、温度となると太陽光発電が依存する日照量よりもボラティリティが高そうですね。(温度差が無いリスクがある)
ダイバーとしは海洋資源へどの程度の影響があるのかは気になるところです。
インドネシアは昔はガス輸出国でしたが国の経済発展や人口増加に伴って純輸入国になってしまっており、近年、地熱発電所や水力発電所等の再生可能エネルギーに取り組んできた経緯があります。
インドネシアでは昔から多くの発電事業がプロジェクトファイナンスベースで資金調達に成功しており、技術的なトラックレコードを積めば将来的には金融機関からの資金調達も可能だと思われます。OTECは日米欧の技術が牽引してきましたが、大規模実証プラントは久米島のみ。必要な海洋温度差と深層水の取水の影響が小さいことが基本要件で、発電のみでは採算が採れないのがネックです。
しかし海洋温度差のある海域は赤道付近に広がっており、離島の多いインドネシアでは地熱に加えてベースロードとなりうる可能性を持っています。
淡水化などの新たな収益源の開発と、取水パイプやポンプなどローテクのコスト低減が求められるでしょうね。