アポロの失敗、シャトルの成功
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アポロ11号は飛行6日目。アームストロングとオルドリンは月面歩行を終えて月着陸船に戻り、打ち上げを待っているところです。
今日の記事はNASA JPLの石松さん @notactor 。彼は「アポロは失敗、スペースシャトルが成功」と評します。なぜでしょうか?
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【連載予定】
16日 中須賀真一先生(東大)
17日 小野 ←イマココ
18日 西香織さん(コスモプラネタリウム)
19日 井上博夏さん (JAXA)
20日 小野
21日 石松拓人さん @notactor (JPL)
22日 仲山ユヒコさん @yuhicork (コルク、「宇宙兄弟」編集者)
23日 都村ヤスさん (ブリストル大/ispaceインターン)
24日 袴田武史さん (ispace) 前編
25日 袴田武史さん (ispace) 後編
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専門家の間でもアポロへの評価は分かれます。3つの記事を読み比べると面白いと思います。
専門家の間でもアポロへの評価は全然違う。3人の記事を読み比べてみてください。
【アポロに否定的】
中須賀先生 https://note.mu/pequod_crews/n/na1706add40ad …
石松さん https://note.mu/takutoishimatsu/n/n62bae78e4510 …
【アポロに肯定的】
小野 https://note.mu/pequod_crews/n/n075ea4444cfa
他の宇宙系ピッカーの意見も聞いてみたいところ。アポロ・スペースシャトルの成功/失敗はどの目線によってみるかによって違うと考えます。
計画としてみたときは、
月に行くことがミッションだったアポロは成功であり、
往復機を作ろうとしたスペースシャトルは失敗であった、
と言えます。
ただ、往復機は得られなかったものの、
そこからわかったことも多いということでは、
”実証実験”的に考えれば成功とも見えます。
一方で功績としてみたときは、
月に着陸した、石を持って帰ってきた、繰り返し行った、
という意味ではアポロは大成功ですが、
11から17号(13号除く)の6回もやる必要あったかというと疑問です。
スペースシャトルは、
ISS建築やハッブル望遠鏡の修理
ということで大きく貢献し、大成功として考えられます。
そういう意味で個人的に総合的にみるなら、
アポロは失敗、
スペースシャトルは成功
と考えますね。
結果論ですが、
11号成功で実証2回はしておきたいとして、
失敗した13号があり、その後の再実証で15号で
打ち止めで良かったのではと考えます。
そんなにリソース(お金・人・時間)があったなら、
別のプログラムに使えて、もっと発展できていたのでは…と、
気軽な宇宙旅行が実現していない今をみて思ってしまいます…。
死ぬまでに丸い地球を見たい…