【対談】パフォーマンスを最大に引き出す「攻めの睡眠」

2019/7/24
常日頃から自身のパフォーマンスを最大化させるよう、トレーニングや身体のケアを欠かさないアスリート。当然、睡眠もパフォーマンスを発揮する上で重要な項目となる。
彼らはいかにして睡眠と向き合い、またスポーツと睡眠はどのように関連付けられ、研究が進んでいるのか。今回はオリンピアンであり日本の男子陸上の第一人者である為末大氏と、睡眠研究でアスリートやビジネスマンたちをサポートする医療法人RESMの白濱龍太郎理事長に、語ってもらった。

「オリンピック決勝前」の睡眠事情

──アスリートにとって、睡眠は体をつくる時間であり、またトレーニングや試合の疲労から体を回復する時間でもあります。睡眠が成績に影響することもあるのでしょうか。
為末 僕が知る限り、全部のスポーツの中で、一番さし迫って回復を必要とするタイミングは、陸上100メートルの、準決勝から決勝までの3時間です。