中国の太陽光パネル工場を歩く 1枚1分、世界を席巻
コメント
注目のコメント
10年ちょっとで発電容量ベースで市場は約40倍、一方で日本勢のシェアは約15分の1。
どういうタイミングで何に力を入れて競争をして、市場の伸びを得ていくのか。ソーラーも液晶も、日本が先行していたのに世界を取れなかった領域。>>日本勢が耐久性という新たな競争軸を打ち出せれば、高品質の日本ブランドが再び脚光を浴びる局面もある。
うーん、残念だけどそうはならないでしょう。
一点目は価格差。
日本勢の生産量はjinkoとかと比べれば10倍以上の差があるわけで、規模の経済の効き方が大きく異なり結果として価格差が出る。結果としてこの差はオーナーとしてはcapexが高くなることを意味し、投資回収の面から見て大きなマイナス評価になる。つまり、選ばれない。
2点目は太陽光のメンテナンスの考え方。
20年持たないものがあっても、火力と違ってパネル替えるだけだし、メンテ時にボイラーを止めるわけでもから、20年持たない不良品が混じっても予備品と交換すれば、と。
3点目はオーナー。
火力発電所はcapexが数百億、数千億になるので自ずとオーナーは限られてくる。政府や電力会社など。一方で太陽光は数億から数十億の案件が多くて、投資会社などのオーナーも多い。この手の会社は玉石混交であり、所有権の将来的な売買も視野にいれている所も多く、劣化も踏まえた将来的な目線よりも初期費用がどれだけかかるのかを重視することが多い。なので、どんなに劣化しない技術であっても選ばれづらい。今月の記事文読みきったので見れない。。。
Takahashi Hiroさんのコメントが勉強になりますね。中国が規模を出していけるのは、国策による補助と国内の確実な需要、があるからだと推測します。ですので、開発した技術をしっかりと社会で実装し、さらに利益を出しながら技術に再投資、とサイクルを回すには、出口を最初から国外のパイの大きいところを前提に考える必要がありそうです。
ただ、日本も蓄電や蓄水素による電力需給の負荷平準化の開発も進んでおりますので、そこの分野で伸びていけるのではと期待してます。