[北京 19日 ロイター] - 独自動車大手BMW<BMWG.DE>と中国ネットサービス大手、騰訊控股(テンセント)<0700.HK>は19日、中国に自動運転車の開発を支援するデータ高速処理センターを共同で開設すると発表した。年内に業務を開始する見通し。

両社は投資額を明らかにしていない。事情に詳しい関係筋は、天津市に建設される予定だと明らかにした。

BMWの中国事業責任者、ヨッヘン・ゴラー氏は発表文で、データ処理センターは「BMWの中国での自動運転開発と技術革新を支援することになる」と説明。

「BMWはこれにより、中国に特有の運転環境に適した自動運転技術の開発が可能になる」とした。

データ処理にはテンセントのクラウド・コンピューティングやビッグデータが活用される見通し。

BMWは中国市場で2021年に、一定の条件付きで自動運転が可能な「レベル3」の自動運転車を投入する公算が大きいとしている。レベル3の自動運転車は、道路の混雑状況などリアルタイムの情報分析に大規模なデータ処理が必要になる。