【独自】UberEatsで増殖する「ゴーストレストラン」の仕組み

2019/7/19
客席もなければ、ホールスタッフもいない。そのお店にあるのは、キッチンだけ。そんな怪奇なレストランが、世界中で増殖している。
人がほとんどいない「ゴーストレストラン」と呼ばれるお店が増えている背景には、UberEatsなどのデリバリーフードサービスの普及がある。
2014年に始まったUberEatsは世界中で一気に広まり、今やUberの売り上げの約20%を占めるまでに。
2016年にサービスを開始した日本でも驚異的な成長を遂げ、2019年現在の店舗数は、2018年の3500から3倍の10000以上にまで増えている。
そしてそれに呼応するように、日本でもゴーストレストランというビジネスが注目を集めている。
NewsPicksはその仕組みを取材。従来の出前サービスとの違いから、もうけのカラクリまで。日本最大規模のゴーストレストランを運営するデリズの担当者を直撃して解き明かした。
中山祐樹(なかやま・ゆうき)/デリズ デリバリー支援事業部本部長。国内最大規模のゴーストレストランで、1つの店舗で最大32の業態を手がける責任者

UberEatsは「後発サービス」

──このゴーストレストランと呼ばれるお店には、客席もなければ料理を運ぶホールスタッフもいません。