2期目の「遠藤金融庁」(上) 地銀改革、正念場に
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遠藤長官の2期目の銀行監督体制が分かりやすく整理されている。
僕らの役回りはテクノロジーを核にした次世代金融を強力に推進するための仕掛けづくりだが、日本の金融全体の安定性を確保するために今やらなければならないのは、銀行を中心とした既存の金融システムの再編成であることは明らかだ。金融庁は今やるべき課題に正面から取り組んでいる。
90年代入省組が要となって前線指揮をとる体制が印象的だ。自身の経験からも、金融監督は経験が大きくものを言う分野、若いときにどのような金融環境にあったかによって得た経験が異なり、リスク感覚や優先課題の選別などの判断にも影響を及ぼすように思う。
銀行システムを筋肉質なものとするための施策をしっかりと金融庁が勧めてくれているからこそ、僕らは安心して次世代の日本の金融を世界に負けないものとするために必要な政策はなんなのかを考えることに集中することができる。そしてそれは金融庁から僕らが期待されていることなのだろう。
金融当局と目線を共有しながら、それぞれが期待された役目を果たすこと、遠藤体制に背中を預けながら自分が課された仕事でしっかり成果を出していくことが、僕に金融監督の眼を開かせてくれた遠藤さんへの恩返しになるのだと思う。>地銀関係者らに経営改革の断行を強く求めた。業績悪化でジリ貧に陥る地銀が少なくないのに、危機感が足りない。そんな不満から「時間軸が悠然としているのではないか」と迫った。
一概に地銀トップと言っても、そんなに優秀な方ばかりじゃないって認識は必要かと。金融庁は口うるさくケツ叩きするばかりではなく、地銀再生の論点を整理した上で窮地脱出に向けた具体的なモデルケースを複数提示すべきでしょう。銀行の監督に精を出すのはそれはそれで大事なことだけども、金融庁にはぜひJ-SOXとか四半期開示制度の見直し、有報と会社法計算書類との統合あたりも進めて欲しいと願う。
今みたいな複雑・煩雑な制度にしておいて、それでミスは無いようにって相当無理強いな気がしますが。