ゲノム解読が「ゼロ円」に、生物を扱う産業を一変させるポテンシャル
ニュースイッチ
118Picks
コメント
注目のコメント
数年前にイルミナの次世代シーケンサー用試薬を販売していたのですが、年度末になると予算消化で100万とか200万とかする試薬がバンバン売れてました。最も大人買いしたラボは一括2000万円也。
素人には違いがわかりませんが、たった数年でここまで安くなるものなんねすね。
先の試薬が期限切れで冷凍庫に眠っているのを見た時は泣きたくなった。。。全て記事より引用
助手になった01年にヒトゲノムの解読が宣言された。国際共同プロジェクトと同時に米セレラというベンチャーが解読したことが象徴的だった。セレラ社はショットガンシーケンス法を武器に学術界を上回る速度で解読を進めていった。これを機に私はアカデミアの研究者の立場から、より広い視点でバイオ研究を見るようになった。
ビッグデータの中でもゲノムが最も増えるという予測もある。動画やメッセージ、天体観測データなどと比べても、桁違いの増加が見込まれている。すでに東大では電源を入れていないと記録が失われる揮発性のストレージでは、データを置いておくだけでも電気代がかかるため磁気テープに保存しているほどだ。エピゲノムとなると、その蓄積や解析には巨大な情報インフラが必要になる。そのため米グーグルやアマゾンなども期待していて、ゲノムの応用研究を進めている。データから引き出せる価値がDNAを読むコストを上回れば、Gメールのように無償でゲノムを読むことも考えられている。我々は読み取りコストを抜本的に下げ、IT企業ではデータの価値を伸ばす研究が進む。いつか費用と効果が逆転して、無償モデルが実現すると信じている」