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IMFが年次の報告書において、ドルが過大評価されていると報告。ドル高に懸念を示しているトランプ大統領に対し、援護射撃をするような内容に。他方で、ユーロ、円、人民元は、基礎的条件に沿った水準としており、ではどこが過小評価されているのか、疑問が残る内容です。
なお、この報告書を受けて金価格が上昇した模様。
ユーロ、円、人民元が基礎的条件に沿っていてドルが過大評価ということですが、為替は他通貨との表裏一体なわけですからドルの過大評価が修正される過程で他通貨の過小評価が修正されるはずです。それがユーロや円、人民元「ではない」とすると、どの通貨になるのかは興味深いところです。
原文を読んだところ、「円は2つのモデルどちらでみても20%程度割安(ただしモデルが日本特有の点をとらえきれておらず、必ずしも本レポートは円が割安だというものではない)」と書いてありました(ロイターの記事は普通に原文を読み間違えたようです^^;)。

こちらで用いられているモデルはほぼFEERといわれるアプローチで、FEERでみてしまうと単純に経常収支が黒字の国の通貨は割安、経常赤字の国の通貨は割高とでやすいです。

ただしリーマンショック後、世界経済が2013年に回復してくるまでの4年程度は為替レートはBEERよりFEERパリティで推移したのではという見方もあり、これは世界経済がストレス下にあるときは経常黒字国に相応の負担が求められる、と解釈できるかもしれません。

リーマンショックが100年に1度のものであると考えるのであればFEERなんかを見るのはトランプ大統領くらいということになりますが、(リーマンショックが)また来る可能性があると考えるのであれば、BEERだけ見るのではなくFEERも頭の片隅に置いておく必要がありそうです。