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今、知りたい注目のニュースの真相から全体像まで、やさしく徹底解説。プロピッカーや有識者による対談、オピニオン寄稿、直撃インタビューなどでお届けする、NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。
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アサヒグループホールディングス株式会社(英: Asahi Group Holdings,Ltd.)はアサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品などを傘下に持つ持株会社である。東京証券取引所市場第一部上場。 ウィキペディア
時価総額
2.43 兆円
業績



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アサヒビール株式会社(英語: ASAHI BREWERIES, LTD.)は、日本の大手ビールメーカーで、 アサヒグループホールディングス株式会社傘下の子会社である。 ウィキペディア
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日本企業による海外企業の買収としても、歴代7位にランクインします。
買収先はオーストラリアの最大手・カールトンアンドユナイテッドブルワリーズ。製造している「カールトン・クラウンラガー」などは日本でも飲まれています。
アサヒは、国内酒類の売上の比率が全体の43%をも占めています。そのため、国内市場が縮小すると大きな打撃を受ける可能性が高い。そうした中、踏み切られたのがこの巨額買収です。
しかし、オーストラリアのビール市場も年々縮小しています。そのためABIも売却を決めた、という見方もできるかもしれません。
そうした市場で、アサヒがどう戦っていくのか、注目していきたいです。
買収するCarlton、単年度ではなく継続的に、売上が約23億豪ドル前後、何より営業利益が10億ドル前後で、営業利益率が5割弱。EBITDAと営業利益で5000万豪ドルほどの差しかないので償却起因ではない。
ちなみにアサヒは10%ほど、キリン13%、AB InBev32%といった具合。こんなに高い要因が何なのか、気になる(開示で「順売上高」と書かれているのも気になる点)。
https://www.asahigroup-holdings.com/ir/19pdf/190719.pdf
酒文化研究所「季刊 酒文化」のワールド酒フロントにコラムを書いたことがあります。個別記事のURLリンクが貼れませんが、トルコやベトナムのビールについて書いています。
http://www.sakebunka.co.jp/column/index.htm
以下要約メモ。
■買収背景と世界のマーケット状況
①国内(ビール)市場の縮小
・国内のビール関連出荷量は大幅減少
②豪州市場でアサヒvsキリンの戦い
・アサヒが豪州シェア45%のカールトン・アンド・ユナイテッド・ブルワリーズ(CUB)買収
・キリンが豪州シェア40%のライオンを買収
∟ライオンはニュージーランド設立、ビールだけでなくワインなど総合的に酒類事業展開
③世界のビール業界マップ
・アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI)を中心に買収合戦
・アサヒは世界7位だが、ABI31%、アサヒ3%と大きく開きがある
トップとの差はあり過ぎます。キリンに負けたくないという競争心からの買収であれば、意味がありません。
日本でのシェア争いを豪州でも繰り広げようとしているようにも。
他にもプレイヤーがいるわけなので、同シェアくらいのプレイヤーとの比較まですると海外戦略の整理度はもう少し上がるような。
営業利益 748億円
なんでこんなに営業利益率が高いんだろう。
また、セールスミックスとしてビール比率は下げたいであろうアサヒとしては、CUBよりライオンに本当は行きたかったのかもしれません。