[ワシントン 16日 ロイター] - 米商務省が16日公表した5月の企業在庫は前月比0.3%増え、エコノミスト予想と一致した。

4月は0.5%増加していた。売り上げが持ち直したものの、企業在庫は緩やかに伸びており、在庫の積み上がりが第2・四半期に経済成長の重しになった可能性を示した。エコノミストらは、在庫が同四半期、国内総生産(GDP)の伸びを押し下げる方向に働くとみている。1─3月期は0.55%ポイント寄与していた。

小売在庫が0.4%増、自動車在庫は0.7%増だった。GDP算出に用いられる自動車を除く小売在庫は0.3%増えた。

卸売在庫が0.4%伸びた。製造業者の在庫は0.2%増加した。余剰在庫の大半が自動車業界で、売り上げの減速に直面している。こうしたことが製造業生産の弱含みにつながっている。

企業売上高は0.2%増で、前月の0.2%減から持ち直した。5月の売り上げペースで在庫を使い切るのに必要な期間は1.39カ月で、前月と同じだった。自動車在庫も変わらずの2.35カ月。