大手企業賃上げ、6年連続2%超 経団連集計、伸びは鈍化
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年功序列の日本では、新入社員の賃金は年齢とともに増えて行く。これが定期昇給で、年収260万円で入った大卒新人の給料が55歳で500万円になる賃金テーブルなら、毎年平均2%くらいは昇給する計算です。毎年一人ずつ人材を採用する会社があって、今年も一人採用して一人定年で辞めれば、賃金テーブルも全体の人件費も変わりませんが、在籍する社員の賃金が例えば7月1日に2%だけ一斉に上がるので、発表される賃金引き上げ率は2%です。つまり、物価が一定なら、2%前後の賃上げはあって当たり前。
仮にインフレが起きれば、賃金テーブルを改定して賃金全体を引上げなければ、実質賃金が目減りします。会社が成長して従業員に報いる時も、賃金テーブルそのものを改定して全体を底上げしなければなりません。そういった目的で行われるのがベースアップ(ベア)です。
経団連が発表する賃上げ率は、定期昇給とベアの合計です。アベノミクスが本格化した2013年以降の平均賃上げ率は2.32%、一昨年は2.34%ですから、昨年より0.1%下がったとはいえ2.43%なら、決して低くはありません。アベノミクスが始まる前の2002年から2012年の平均は1.77%ですから、アベノミクスで賃金が上がったことは確かです。ただねぇ・・・ (・。・; ウーン
2013年から今までの平均インフレ率は毎年約0.9%(消費税影響含む)、一方、2002年から2012年までは平均0.2%のデフレです。賃上げ率の平均は0.55%上がったけれど、インフレ率もデフレからインフレに変わって1.1%上がっています。定昇分を仮に2%とすれば、2013年以降のベア分は平均0.32%。物価の動きと合せると、豊かになったと感じるのは難しそう (*_*)何故、企業が過去最高益とかでも賃金が抑制されるのか。
ちょうど、その話題が掲載された本を読んでいた所でした。
https://www.amazon.co.jp/dp/4584139067
それは【思想】の問題ですね。
誰の思想かと言えば、政府の思想であり、国民の思想。
そして主流派経済学者の思想であり、儲けたい経営者や株主の思想。
しかしながら「トリクルダウン」は生じない事は明らか。