[台北 15日 ロイター] - 台湾の野党、国民党は15日、来年1月の総統選の候補に韓国瑜・高雄市長を選出した。鴻海精密工業(フォックスコン)<2317.TW>の前会長、郭台銘氏は得票率2位で敗れた。

与党・民主進歩党(民進党)ではすでに蔡英文総統が候補に決定している。

韓氏は、昨年11月の統一地方選で、民進党の牙城だった高雄市市長選に当選したことをきっかけに、全土で人気が高まった。

1万5000人超を対象とした7日間の電話調査の結果、韓氏は44.8%の支持を獲得。郭氏は27.7%だった。

韓氏は、党候補に決定した後の会見で「蔡体制のこの3年間、非常に失望させられる状況だった」とし「民進党の支持者は目を覚まし、よく考えてみるべきだ」と述べた。

郭氏は、支持者に感謝し、韓氏を祝福する声明を発表。

「わたしの中華民国(台湾)に対する愛情は決して変わることはない。中華民国への献身をやめることは絶対にない」と述べた。