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イランのロウハニ大統領は、さっそく米国との交渉の扉は開いていると反応した。アメリカが制裁ではなく対話に応じるのなら、自分たちもテーブルに着くというわけである。要は、制裁の停止と対話の開始による核合意の維持という話だ。一方、アメリカのポンペオ国務長官は、イランの提案を即座に却下した。英独仏は、こうなる結果を見越していたのではないだろうか。つまり、核合意の維持と交渉による解決という提案をし、それをイランが受け入れ、アメリカが蹴ったという事実を作り出したのだ。まあ、悪いのはトランプ政権だという形である。ただ、ポンペオ長官は、今週、国連の場でイランのザリーフ外相を交えて何らかの交渉をする意図があるようだ。
イランにただ無条件で対話を再開しろと言っても無理でしょう。イランは対話には反対していませんが、その条件として経済制裁を緩和しろと言っているのです。少なくとも原油輸出の全面禁輸措置をやめて、制裁前の水準まで原油輸出を認めない限り、イランが交渉の席につくことはないと思います。
 核合意は、締約した国すべてに履行義務があった、イランはその義務を履行していたが米国が一方的に離脱してイランへの制裁を再開。だから他の締約国である欧州諸国は米国の合意違反からイランを守る義務がある、それがなされていないからイラン側も制裁を履行する必要はありませんね、と欧州諸国に圧力をかけている、というのが現在の構図です。
 イランも核合意は維持したい、しかし、米国の合意違反によりイランだけが経済的に打撃を受けるのは不当だし、もう耐えられない、だから欧州諸国に「核合意を維持したいなら何とかしてくれ」と言っているのです。
 でも欧州諸国にも現実的には手はないでしょうから、核合意は本当に崩壊の危機です。
独仏はともかく、タンカー拿捕案件で直接対立する英国は、核合意からも「Brexit」してしまいそうな感もあります。混迷を極めていますね。