[ワシントン 11日 ロイター] - トランプ米大統領は11日、「ビットコイン」やフェイスブック<FB.O>が導入を計画する「リブラ」などの仮想通貨を批判し、企業が仮想通貨を立ち上げたいのであれば、銀行規制に従う必要があるとの見解を示した。

トランプ大統領は、ツイッターへの投稿で「私はビットコインなどの仮想通貨のファンではない。仮想通貨は通貨ではなく、その価値は著しく変動し、根拠のないものに基づいている」と指摘。

「フェイスブックや他の企業が銀行になりたいのであれば、他の銀行と同様に銀行免許を申請して、国内外の銀行規制の対象にならなければならない」との見方を示した。

フェイスブックは先月、仮想通貨リブラを使ったサービスを来年開始する計画を発表。同通貨を管理する「リブラ協会」のパートナー28社には、マスターカード<MA.N>やペイパル・ホールディングス<PYPL.O>、ウーバー・テクノロジーズ<UBER.N>などが名を連ねるが、金融機関は含まれていない。

JPモルガン・チェース<JPM.N>も、自社の仮想通貨「JPMコイン」を発行する計画を発表している

リブラを巡っては、前日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長も、プライバシーや資金洗浄(マネーロンダリング)、消費者保護、金融安定性といった懸念が解消されるまで計画を進めることはできないとの見解を示していた。

フェイスブック、ホワイトハウス、財務省は現時点でいずれも取材に応じていない。FRBの報道官はコメントを控えた。

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