米フォードと独ＶＷ、世界的な提携拡大へ 12日に詳細発表

［ハンブルク／デトロイト　１１日　ロイター］ - 米フォード・モーター<F.N>と独フォルクスワーゲン（ＶＷ）<VOWG_p.DE>は１１日、今年１月に発表した世界的な提携関係を拡大すると発表した。電気自動車や自動運転車での協業が見込まれるという。

両社は１２日にニューヨークで開催するカンファレンスで合意内容を発表する予定。ニュースリリースで、ＶＷのディース最高経営責任者（ＣＥＯ）とフォードのハケットＣＥＯが出席するとしたが、詳細な情報は明らかにしなかった。

両社は複数の合意を発表する可能性があり、その１つがフォード傘下の自動運転車部門アルゴＡＩへのＶＷの出資とみられている。

複数の関係者によると、ＶＷの出資額は出資済みの約１０億ドルを含め２０億ドル超になるという。

ＶＷはコメントを控えた。フォードの広報担当者はＶＷと建設的な協議を行っており、１２日に詳細を発表するとした。

コメント

注目のコメント

• 神領 貢

  ニューモデルマガジンＸ 代表取締役社長兼編集長

  ・2019年07月12日

  正確なところは正式発表を待たねばなりません。
  いずれにしても米中をはじめ各市場の成長が足踏みしてくると、協業のうごきはますます加速していくのでしょう。組む相手のいないブランドは少なくなりましたね。
• 椎名 則夫

  証券アナリスト

  ・2019年07月12日

  専門家の方にご意見をお願いしたいと思いますが、このタイミングであれば、基本的にはVWの電気自動車用プラットフォームMEBのフォードへの展開の正式発表と、VWの自動運転事業の強化・フォードとのリソース共有（具体的には記事なるアルゴAI絡み）がポイントになると想像します。
• 宇田川 元一

  埼玉大学経済経営系大学院 准教授

  ・2019年07月12日

  かつてダイムラーとクライスラーが「世紀の大合併」と言われる合併をして、数年後に破綻した。今回は提携だが、同じような失敗にならないことを願う。
  表面上はシナジーがありそうに見えたダイムラー・クライスラーだが、実際にシナジーを生み出すためのひたむきな実践にかけていた。したがってこうしたケースに置いては、地道にシナジー創出に取り組めるかが鍵であると思う。
  理屈上のメリットが大きい場合ほど、現実とのギャップは大きくなるため、結果的にはその責任のなすりつけ合いになりやすい。結局のところ、戦略を形にするのは日々の実践である。