安宅さんに聞く「人口減でも日本は成長できる。G7並みは無茶じゃない」
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注目のコメント
ヤフーの安宅さんにお話を伺いました。前回の「レアな人材を目指せ」に続き、大学と企業の進むべき道について議論しました。
(1)個人は、レアな人材として活躍すること目指したキャリア設計が大切
(2)大学は、流行りの研究テーマを追いかけるのではなく、多様な研究テーマに投資していくことが大切
(3)企業は、安易な値下げ戦略ではなく、付加価値を生み出し続けていくことが大切
こうした戦略には、共通の軸があります。それは、「周りと同じことをする」のではなく、独自なこと、ニッチなこと、ユニークなことを追求し、新たな価値を創造するということです。
日本中で、ネットでも書店でも、同様の主張が数多く見られます。しかし実際には、この20年、頭ではわかっても、行動できてきませんでした。その結果、日本の生産性はどの産業でも低く、所得も低下し、株価は低迷しています。これは日本にユニークな病です。(あまりにユニークなので、1980年代の「イギリス病」と同じように、21世紀の「日本病」と呼べそうです。)
今こそ、行動するべき時です。
人気企業ランキングばかり見るのをやめましょう(本当にいつも人気ですよね...)。競合サービスをコピーして価格だけ「差別化」するITプロジェクトをやめましょう。下請けを競争させてコスト削減するだめのために、「戦略コンサル」を雇うのをやめましょう(心当たりのある方はNPに多いはず...)。
いずれも周りの納得は簡単に得られるかもしれませんが、豊かな未来につながりません。未来の社会を築くために、価値あるキャリアのために、勇気を持って「狭き門より入れ」。
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インタビューの前編はこちらです。
「安宅さんに聞く『これからの時代を生き抜く“レアな人材”になるための方法』」
https://newspicks.com/news/4040309/柴山さんと行ったGo Wild対談の後編が出ました。暴風雨の最中だっただけあって髪も爆発、内容も暴走気味ですが(笑)、昨今、委員として参加してきた経団連のSociety5.0策定検討や、内閣府の「パラダイムシフトと日本のシナリオ」「知財戦略ビジョン」検討などで行った議論や考えをかなり共有させていただきました。皆様がこれからワイルドに仕掛けて頂くご参考になれば幸いです。
前編はこちら
https://newspicks.com/news/4040309
しかし、この前後編で言っている話は俯瞰してみると内閣府の知財戦略ビジョンで議論してきたことそのもの。あそこでATK梅澤さん、魔法使い落合陽一さん、ドワンゴ川上さん、IGPI冨山さん、ロフトワーク林千晶さんらと作った「価値デザイン社会」というコンセプトを実現することが僕らにとって重要なんだと再確認
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/chizai_vision.pdf
この知財戦略ビジョン検討全体のスコープをこのように日本全体の再興戦略の検討の場として捉え、統括されたお二人の偉大さを今思う。大いなるinspirationをいただいた平井IT大臣、先般退任された内閣府の住田知財局長に深謝。柴山さんのコメントにある通りで、足りないのは行動です。
昔からの課題は散々指摘されて、世の中の変化にも対応を迫られているのに変われないのは、大人の怠慢です。
人口が減れば労働力は希少性を増すはずなのに賃金は下がっているのは、経営者だけの責任ではなく、価値を生み出せていない労働者にも責任があります。
安宅さんが指摘するように価値の意味が変わったことを自覚して、トップからもボトムからも価値の創出に必要なことに力を注げるように、仕組みを改めていかないと、数年で極めて深刻な状況に陥ると危機感を持ってます。