【告白90分】よしもと大﨑会長、「闇営業」の疑問にすべて答える

2019/7/13
雨上がり決死隊の宮迫博之など吉本興業の人気芸人たちが、反社会的勢力から金銭を受け取っていた、いわゆる「闇営業」問題。
いま、吉本はこの問題をどう考えているのか。NewsPicks編集長が、会長の大﨑洋を直撃した。全ての疑問をぶつけた90分のロングインタビューをお届けする。
「闇営業」発覚、処分の裏側
──今日はよろしくお願いいたします。
大﨑 はい。もうガンガン聞いてください。
──まずは問題発覚から処分に至るまでの経緯を、振り返っていただけますか。
時間軸ですね。最初は、6月の6日やったかな。
──その前日、入江さんの契約解除が発表されています。それから3週間弱、6月24日に計11名の謹慎処分を出した。判断に時間がかかったのですか?
ヒアリングを毎日のようにやったよね。一人一人呼んで。手分けして、広報と、総務と、法務部と、現場のマネージャーとか。
芸人たちも、なかなか最初から、1から100まで、本当のことを話さない。記憶が薄れているっていうこともあるかもしれないですけど。
──5年前の話でしたしね。
「お金はもらっていません」から発言があって。そんなことはないんじゃないかなあ、と思って。
大﨑洋(おおさき・ひろし)吉本興業ホールディングス会長
1978年吉本興業入社。明石家さんま、ダウンタウンなど大物タレントのマネージャーやプロデューサーとして活躍後、社長に就任。今年、会長に就任。
「本当に全部、正直に言いなさい」「いやいや、こうでしょ」と問いただしていたら、何かの拍子に「すいません。もらっていました」と。
その手前で、SNSでは「もらっていない」って発信していたから、非常に混乱していたよね。
それから1週間がたち、2週間と経ていく中で、「ほぼ、これが本当で、間違いないだろう」っていう事実関係が、やっと整理できた。合計13人、対処した。
その3週間が長いっていう批判も聞こえてきたりするんですけど。でも丁寧に、慎重に、かつ、速やかに裏取りをしながら精いっぱいやったという意味では、最速のスピードだったと思う。
雑誌には、彼らが芸を披露した先が「反社会的勢力」だって書いてあったんですけども、もちろん、それも確認しなきゃいけない。反社と言っても、いろんな方々がいる。
それをできる限り調べなきゃいけない。その組織なりグループが、本当に反社として認定されているのか。それも所轄の警察署に確認をしなきゃいけない。
──なるほど。芸人さんの聞き取りに、大﨑さんは関わっていらっしゃる?
僕は行かなかったです。
──それは、あえて。
そうですね。ずっとコンプライアンス研修を担当している社員もいますし、現場のマネージャーもいますから。彼らが親身になって本当の心の中を聞き出すという場に、僕がいてると、どうかなというのがあって。
でもそれは、僕の判断で、「徹底的に、速やかにやってくれ」とは、みんなに言いましたけれども。
──仮に報道されているような事実があれば、厳しく対処せよと。
処分を考えないといけないですからね。
──例えば当初は、入江さんは契約解除。かたや売れっ子の宮迫さんは厳重注意にとどめました。会社的には宮迫さんの謹慎はダメージなわけで、葛藤があったということですか?