【直撃】「宇宙のインフラ」を創る。月の開発に挑む日本人

2019/7/14
人類が月面に着陸して、約半世紀。
この半世紀の間に、「月」の開発に大きな進歩が見られることはなかった。しかし、この1年で急速に月の開発に注目が寄せられている。
米国政府が2024年までに宇宙飛行士を月に送り込む計画を発表し、イーロン・マスク率いるスペースX、ジェフ・ベゾスのブルー・オリジンをはじめとした民間企業も月に関連した事業に乗り出している。
宇宙関連事業の主戦場は、地球の近傍から月へとまさに広がろうとしているのだ。
世界で繰り広げられる、この「月レース」の最前線で戦う日本の企業がある。宇宙スタートアップのispace(アイスペース)だ。
月ビジネスが再び注目される理由とアイスペースが目指す未来について、袴田武史最高経営責任者(CEO)に聞いた。
袴田武史(はかまだ・たけし)1979年生まれ。米ジョージア工科大院で航空宇宙工学修士号を取得後、コンサルティング会社を経て、2010年に宇宙ベンチャーのispace(アイスペース)を設立。米国Xプライズ財団主催の月面探査レースに「HAKUTO」として参戦。現在は民間初の月探査プログラム「HAKUTO-R」を主導する。
NASAと共に月面を目指す
──世界中で月に関するビジネスが動き始めています。アイスペースも2018年12月に、NASA(米航空宇宙局)の月面輸送プログラムに採択されました。