[東京 10日 ロイター] - コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186.T>傘下の横浜銀行と千葉銀行<8331.T>は10日、業務提携することで基本合意したと発表した。法人部門ではM&Aや事業承継、シンジケートローン組成、海外拠点の相互活用など、個人部門では相続関連業務などで協力するほか、人材育成でも連携する。営業部門で連携して、100億円を超える増益を目指す。

千葉銀の佐久間英利頭取と横浜銀の大矢恭好頭取が会見し、佐久間頭取は提携の狙いについて「中小企業の経営課題に対し、高度なコンサルティング機能を提供し、東京都内でも連携する」と説明した。貸出金収益が厳しくなる中で、中小企業向けのソリューション、コンサルティングビジネスを強化し、手数料収入の拡大を図ることでトップラインの増強を目指す。収益効果について「3桁億円の効果を実現していきたい」(大矢頭取)とした。

将来の経営統合の可能性については「今の段階で想定していることはない」(佐久間頭取)、「今はこの提携を深めたい」(大矢頭取)とし、当面は法人、個人分野での提携強化を進める方針を示した。

*内容を追加しました。

(布施太郎 編集:青山敦子)