2019年上半期IPOを総括したら見えてきたこと
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金融機関の方もたまに使い方を混同されているのですが、オファリングとファイナンスは異なります。ファイナンスは、公募+OA(増資方式)で発行体の資金調達額を示すのが通常です。オファリングは公募+売出し+OAとなります。
ファンド案件や民営化案件の場合は、既存株主の売出しのみのケースが多いため、ファイナンス無しでオファリングサイズが大きくなる傾向があります。今年前半のIPOについてまとめました。
ご高覧いただければ幸い幸いです。
引用
次に公開価格(※初値ではない)による予想PERですが、今回は平均PERが21.4倍と、昨年の28.3倍から大きく下がりました。これは10倍未満の数が昨年上期の2社から9社と大きく増加し、30倍~50倍が6社から3社、50倍以上の先が4社から2社となったことによるものです。100倍超は母数に含んでいませんが、100倍超は今回ありませんでしたので、やはりPERは下降傾向だったと思われます。新規IPO銘柄のPERが低下基調でセンチメントが冷めてきたという見方もあるでしょうが、過熱気味だった投資家、マーケットが良い意味で落ち着いてきたと見ています。