【真相】7万人のテックイベントで「物理学者」が活躍する理由

2019/7/9
7月8日、香港でアジア最大級のテックイベント「RISE」が始まった。
2015年に開始され、今や1万5000人を集める一大イベントとなったRISEだが、実はこのイベントは欧州で参加者7万人の超巨大イベントを主催するスタートアップWeb Summitが手がけている。
2010年にアイルランドで創業したWeb Summitは、2012年にイベント「Web Summit」を開始するとわずか7年で欧州最大級のテックイベントに育て上げたほか、同時にアジアではRISE、北米ではCollisionという大型テックイベントをいずれも成功させている。
合計3カ国で11万人。グローバルにテックイベントを成功させる秘訣は何か。
NewsPicksは、RISEを前に来日していたWeb Summitの創業者パディ・コスグレイブ氏にインタビューを敢行。欧州のテクノロジー業界でも最重要人物の一人とされる彼に、その野望を聴いた(全2回)。

TEDもMWCも「30代半ば」

──Web Summitは2010年の創業から一気に7万人のイベントを成功させました。
2010年に最初に開いたイベントの参加者は400人と言われてますが、自分の感覚では150人ぐらいでしたね。
それが2012年のWeb Summitの開始時には、アイルランドの外からの参加者が来てくれるようになり、この7年間で非常に大きくなりました。ただ、まだ日本からは500人以下の参加者しかいません。これを大きい数字と感じるかもしれませんが、去年はウクライナから900人、インドからは1000人以上が参加してくれています。