[エクサンプロバンス(フランス) 8日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁は、ECBの次の政策決定について、金融市場の変動ではなく経済指標に基づいて行うと述べた。

総裁は8日に放送されたCNBCテレビのインタビューで、必要となった場合に行動するECBの決意と能力を疑うべきではないと強調した。

その上で「ECBは市場に目を向けるが、市場に左右はされない。データ次第だ」とし、「今後複数回の理事会でデータを検証した上で決定するのを待とう」と語った。

貿易摩擦によって生じた不透明感が世界経済にとって最大の脅威だとの認識も示し、中銀にはほとんど解決できないと指摘。「自ら作り出している場合もあるこうした不透明感を和らげるのは政治指導者の責任だ。中銀が貿易摩擦を相殺することはできない」と述べた。