ドイツ銀、事業再編計画を発表-74億ユーロ費用計上や約1.8万人削減
コメント
注目のコメント
ドイツ銀行が株式事業からの撤退や、投資銀行業務を縮小。
産業構造の変化や、金融機関と顧客との情報の非対称性が少なくなる事で、金融機関はかつてのような手数料が確保できなくなってきています。ドイツ銀行に限った事ではなく、更なる効率化を進めないと現在のビジネスモデルで存続する事は厳しくなっているという事だと思われます。金融商品の相場変動や
投資銀行業務の競争激化が、
今回の動きの背景ではない
ということをまず理解すべき。
金融システムにおける担い手の
交代という現象が始まった。
既存金融機関の終わりの始まり
がドイツ銀行から始まったのだ
と正確に事態を理解すれば、次に何が
起こるか、すぐにわかる。
日本でも、アメリカでも、地殻変動は
どんどん進行する。それらは不可逆的。ドイツ銀行の不振とドイツでのキャッシュレス化の遅さは関連性がない。
またドイツキャッシュレス化の遅さを日本人が論じる場合、クレジットカード普及率を使うがあれはアメリカとイギリスの好きな決済。ドイツは銀行送金、デビッドカード、ラストシュリフトを好む商慣習のためクレジットカード普及率を見るのは全体を見通していないといえる。
キャッシュレス化が遅いというけれど少額の買い物なら私はデビッドカードでコンタクトレス決済を使っているし、たまにスマホをかざす人もいる。
ただ駅でクロワッサンやコーヒーを買うのにカードで払う意味ある?という人は多いのは確か。現金にこだわるのは決済の匿名性を享受したいという個人情報にセンシティブなドイツ人特有の傾向もあり。
ドイツ連邦銀行は約10年定期的にドイツ人の支払い行動のサンプル調査を行っている。例えば2017年、金額でいえば現金決済が初めて半分を切っている。一方で取引額でいえば74%が現金。しかし2011年は82%、2014年は79%、そして2017年は74%と年々減少。
ドイツのキャッシュレス化が他国に先駆けて進んでいるとは言わない。ただし日本語のつまみ食いしたデータを並べてあるのだけを見てドイツ遅せーというのはやめてほしい。ドイツは少なくとも10年スパンできちんとこのテーマを国の機関が追い、50ページの報告書を出している。