【Learning for All】ゴールドマンから4億円の支援を得た理由
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「ひとつのNPOだけでは、複雑な社会問題を解決することはできません。」
このことを真摯に受け止めていたからこそ、大学生ボランティアの育成に力を入れ、関係人口を丁寧に増やしていかれたのではないでしょうか。
社会が細分化される中、学生のみなさんが子どもたちと真剣に向き合う経験は尊いものであり、社会人になった我々にも必要な姿勢だと考えさせられました。
常にひとりの子どもを基点としながら、多くの人々を巻き込み、子どもの人生が変わる教育や環境の広まりを推進する李代表とLearning for Allの活動に、これからも注目し続けたいと思います。こういう方が東京大学に入ってくれてよかった、と思ってしまう記事でした。
「最初の話に戻りますが(第1回)、小学校6年生のクラス39人のうち、大学に行けたのは私も含めて3人だけでした。
その2人は頭も良くて、学童保育で一緒だったのですが、いつも熱心に勉強していました。ただ、2人ともひとり親世帯で、頑張って大学に入ったものの、バイトをして学費を稼ぐので精いっぱいで、本来したかった勉強ができませんでした」李炯植(り・ひょんしぎ)さんの語り口には情熱が溢れていて、とても引き込まれますね。
訴えられていることは、その通りだと思います。どの団体も自分たちの成果をそれっぽい数字で語りますが、どうにも一部分だけを切り取ったものが多い。
制度や政策を目指し、限られた予算を取るには、やはり他と比較して「△△をやるよりも〇〇を行なう方が全体最適に繋がる」と評価してもらえてこそです。
力になってくれるような素晴らしい卒業生がいるのも心強いですね。かれからの一層のご活躍を期待しています。
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私たちは、最終的には制度や政策となるものを作りたいと思っています。そのためには、複雑な課題を多面的に捉えられるようにして、課題を可視化していかなくてはいけません。
やはり、ひとつのNPOだけでは、複雑な社会問題を解決することはできません。子どもの貧困は親の貧困であり、それを生んでいるのは労働政策かもしれない。さまざまな要素が絡んでくるので、多くのプレーヤーが必要です。本質的な問題解決のために、対症療法ではなく、システム自体にアプローチしていこうというのが、私たちの考え方です。