[北京 5日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>は5日、中国自動車メーカーの第一汽車集団(FAW)[SASACJ.UL]と海格客車(Higer Bus)に水素燃料電池車の基幹部品を供給することを明らかにした。

トヨタは、今回の措置が中国での燃料電池技術の急速な普及に寄与するとみている。トヨタのほか、ホンダ<7267.T>、韓国の現代自動車<005380.KS>、ドイツのダイムラー<DAIGn.DE>は20年近くにわたり燃料電池車技術を推進しているが、価格の高さや充電拠点の不足が障害となっていた。

トヨタは声明で「中国での水素電池車の導入および普及の推進」に向け「さらなる中国商用車メーカーとの協力を望んでいる」と表明した。

トヨタは、上海重塑能源科技有限公司を通じて2社に燃料電池部品を供給する。上海重塑能源科技がシステム・インテグレータとなり、中国メーカーが水素バスを製造するのに使う燃料電池パワートレインを開発するという。

トヨタは4月、中国の商用車メーカー、北汽福田汽車股份有限公司<600166.SS>と北京億華通科技に燃料電池車向け部品の供給を開始したと発表している。