【ブーム】中古アパレル市場「リ・コマース」大躍進の理由
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日本ではまったく話題になっていませんでしたが、中古ブランド品販売のマーケットプレイスThe Real Realが先日上場しました。時価総額は2000億円代。2018年度の売上は約207億円で前年比55%成長。2018年度の赤字は約73.9億円、2017年度は約51.8億円。
ソース：https://news.crunchbase.com/news/designer-goods-resale-platform-therealreal-is-going-public/中古品や古着を扱う、リ・コマースというジャンルがある。世界的にも活気づいているようです。メルカリのようなC2Cとは違い、企業が一旦買い取って、それを販売する。鑑定士を雇ったりして「安心」を売りにしている。
それにしても、あのニーマンマーカスが店頭で古着などを扱うとは。時代が大きく変わってきています。モノのシェアリングはどんどん広がっていきますね。気になるのは、在庫過多です。シャネルの創業者であるココ・シャネルはご存知ですか？
彼女は真似されることが何よりの成功の証であると考え、模倣品を歓迎していました。
さらにイミテーションジュエリーを生み出したのはシャネルです。本物と偽物を混ぜて着用し、真贋の見分けがつかない貴婦人たちをからかっていました。その背景には当時の型にはまったファッションから女性を解放したいとの理念があり、そのためには偽物も容認したのかなと推測します。
このような創業者の理念からすれば、今のシャネルは自身の高級すぎるブランドに縛られているように見えます。それは買う側も同じで、記事の以下部分に表れています。
> 高級ブランドを買える財力がある人々は、エリートではない人々が高級ブランドを身に着けるたびに、そのブランドの価値が損なわれる恐れがあると考えます
シャネルなど高級ブランドvsブランドを毀損する中古・模造品という構図に、無視できない規模の中古販売業者が表れて「お前はどっちの味方だ」という今の状況。
高級ブランド大いに結構。ただし富裕層にだけ受け入れられる（大半の人間と無関係である）企業でいるのか、ココ・シャネルのように世界を変えるようなインパクトを持ちたいと思うのか。
帰路にたっている時期な気がしました。
