[ロンドン 3日 ロイター] - 英国の次期首相最有力候補と目されるジョンソン前外相が過去2週間で23万5000ポンド(29万5583ドル)の政治献金を集め、これまでの献金額で対抗馬のハント外相に対するリードを広げたことが英議会の資料で明らかになった。

ジョンソン氏が過去1年間で集めた献金の総額は50万2000ポンドに上った。

一方、ハント氏の献金額は過去2週間に増えなかった。ジョンソン、ハント両氏は与党・保守党党首選で全国の党員による決選投票に駒を進めている。

ジョンソン陣営が集めた献金の大半は、英国の欧州連合(EU)離脱や低税率、規制緩和を支持するヘッジファンドや資本家によるものだった。ロイターの分析によると、献金者は圧倒的に年齢層が高い資産家の白人だった。

議員の財務関連登録資料によると、党首選でジョンソン陣営に最も大口の献金をしたのはSRMグローバルの創設者でヘッジファンド経営のジョン・ウッド氏で、7万5000ポンド(9万4725ドル)に上った。

同資料は2週間おきに更新される。

過去2週間の大口献金はロンドンの金融街シティーで最も影響力があるEU離脱支持者の1人であるピーター・クルダス氏による5万ポンド、資本家のジェームス・ルーベン氏の5万ポンドなど。

米ヘッジファンド、クリストファーソン・ロブの共同創設者ジョハン・クリストファーソン氏はこれまでに3万6000ポンド献金した。

ジョンソン氏が2週間前に献金集めのためにヘッジファンドやプライベートエクイティ(PE)企業の幹部らと会合を開いたロンドンの高級住宅街メイフェア地区にある会員制高級クラブ「5ハートフォード・ストリート」のオーナーであるロブ・バーリー氏は2万ポンドを献金した。

ジョンソン氏が党首選でこれまで集めた献金は英国の政治家としては近年で4番目に大きい額となった。