韓国への半導体などの原材料輸出 きょうから規制強化
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この規制強化ですが、簡単に言うと韓国が「ホワイトリストから外れた」のであって「ブラックリスト入りした」のではありません。
ピンとこない方もいると思いますので、以前メーカーで輸出管理を担当していた立場から説明いたします。
輸出時の大きなチェックポイントは、
1.輸出する物や技術が、輸出貿易管理令または外国為替令の一覧に載っているか(リスト規制)
2.禁輸国でないか
3.ホワイト国かどうか(キャッチオール規制)
実際はもっと複雑なのですが、簡略化のため上記の点に絞って考えてみます。
■韓国に核兵器製造に使える装置を輸出するケース
これまで:リスト規制に該当するため許可申請が必要
今後:今回の規制強化と無関係。これまで通り申請必要
■韓国に、どこにでも売っているモーターを輸出するケース
これまで:リスト規制に該当せず、また韓国は禁輸国でない。そして韓国はホワイト国なので、このまま輸出できる
今後:韓国がホワイト国でなくなるので、キャッチオール規制の観点から、モーターが兵器製造に使われないか確認し、場合によっては許可が必要
■北朝鮮に、どこにでも売っているモーターを輸出するケース(参考)
禁輸国に該当するので許可申請が必要
このように、キャッチオール規制の観点から一手間増え用途によって輸出許可が必要になります。
こう考えると確かに輸出にかかる手間と日数が多少増えるはずです。ですが実務レベルではそこまで過敏になる話ではないように思います。
なのでどちらかというと、政治的メッセージが強い内容になります。本件、これまでが異常な状態にあっただけでは?
ホワイトリストに入っていると三年は申請がいらなかったが、韓国はその3年ごとというルールも守れない状態にあった。ゆえに措置としては、元に戻って通常運転とのイメージ。
しかし、これはハンドリングを間違えてしまうと、日韓両国の経済にダメージを与えかねない。キチンとした対応を‼️