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循環取引など会計不正は現場を見るクセのない人からすると見破りにくいのかもしれません。普通に仕入れて販売して店頭に並んでお客さんが買って、という一連の流れを見ていれば瞬間的な雰囲気で違和感あると思いますけどね
循環取引には色々なパターンがありますが、代表的なものは単に伝票を回すのではなく、手形を振り出し合う融通手形取引の形態をとるものです。

この形態は資金繰り対策として行われるケースが多く、結果として資金繰り難の会社がその輪の中に参加する為、一社が破綻すると一気に融手取引グループ全体が連鎖倒産することになります。
バリエーションとしては手形ではなく架空リースなどが使われることもあります。

又金融詐欺の手法として使われることも多く、十数社による大掛かりな循環取引で一説に闇世界に60億以上の資金が流れたとされる天龍木材事件の時、まだ若かった私もぐうぜんその全貌を目撃してしまい、大きなショックを受けた経験があります。

循環取引は一般にIT系、通販、委託販売のアパレルなどものの動きが分かりづらい業種が多いのですが、亜種として建設業界でも公共事業に絡む経営事項審査アップを狙ってピンポンと呼ばれる循環取引がかつてはよく行われました。

昔と比べ少なくなったとはいえ、今でも循環取引は一発で会社を破滅におい込みかねない危険な取引であることに違いありません。
取引先からみた「循環取引」の恐ろしさは、破綻するまでその事実が掴みづらいこと。数字上は売り上げが伸びている会社との取引を減らしたり、解消したりするのは、社内手続き的にも難航を極める。審査担当者の勘(=違和感)だけを頼りに、会社を動かすことはやはり難しい。

しかも当然、当該企業は「循環取引」の噂を完全否定する。結果としてズルズルと取引を続けてしまい、破綻したときには多額の不良債権だけが残る。会社を見分けるプロである審査マンや銀行マンでも被害に巻き込まれる。そうしたケースが後を絶たない
よくある粉飾の手口の一つです。弊社が見破って投資しなかった東証1部上場企業(当時)のニイウスコーに、我々の警告も聞かずにメインバンクが連れてきた他の2ファンドが手を出して200億円全損になってたことは記憶に新しい。
不正会計の一種。是非、下記のAkiさんの記事も見ていただきたいが、「かわいいは作れる!PL(利益)は作れる!でも賞味期限は2年だよ!」。
循環取引含めて、不正会計は繰り返していくと整合性が取れなくなっていく。
https://newspicks.com/news/3932314
最近は、印紙代がもったいないから「融通手形」は使わないのでしょうか?

複数社が融通手形を降り出し合って、全社が実体のない売上を挙げていた例を見たことがあります。

「これって、1社が倒産すると、全部アウトだなー」
とその中の1社の社長に話したら、
「前者が、宙に浮いて支え合っているようなものだ」
と言っていました。

不景気のときには、往々にしてこのような循環取引が横行しますが、業界全体が沈んでいる時にも起こりえます。

銀行業界が循環取引をやったらどうなるか?

A銀行がある会社に融資したお金をB銀行に預け、それを元手にB銀行が別の会社に融資する…。
融資実績は上がっているけど、最初の一定額が回っているだけ???
過去には、上場企業の子会社でも循環取引の不正を行い、上場企業の決算修正になったこともありました。
元々発覚し難いB to Bでの部品や半製品、ソフトウエアを使って確信犯的にやっているので、表面的な証憑は全て揃っていることから、中々見つかり難いと言われています。
監査法人泣かせでもあります。
監査法人の新人ちゃんのとき、ある会社の監査の過程でバランスシートを見たら、受取手形と支払手形にそれぞれ、微妙に期日がズレていて、微妙に違うけどほぼ金額の手形が何枚もあって、どう見てもこれは実質的に同じ会社が相手になっている、という場面に遭遇したんですね。

当時はなんの経験もない素人同然だったので、よくわからないまま会社の担当者に「これって何ですか?」って聞くと、手形を融通し合っていることを吐露してくれたんですね。

「え?それって、私の同級生に飲み会の終わりに精算するとき、はーい、じゃあ、1人当たり3,000円になりまーすと言って、全員から現金を集めて、自分はクレジットカードで支払うことで現金を調達し、手元の現金がなくなってくると、また飲み会を開いて現金を調達してやり繰りする幹事好きなヤツがいるんですが、それと同じじゃないですか?」

と新人ちゃんよろしく素人丸出しな質問をしたら「えーっと、まぁ、同じと言えば同じですね」と。

「でも、それって、早晩破綻しますよね」と指摘したところ「でも、とにかく資金繰りが苦しいんです」と苦しい胸の内を語ってくれたんですね。

人生ではじめて手形融通型の資金循環取引に出会った瞬間でした。

当たり前ですが、安易な手は安易な結果しか生まないものです。
手を出さないにかぎります。
IT業界でもこの循環取引が問題になった時期もありました。実態のない取引で、売上を積み上げていく。その悪習を断ち切る会計ルールもできました。
ビジネスやサプライチェーンの観点より販売先に載るべき取引先が仕入先に載っていれば怪しいですよね。しかも四半期末だけ。
業界の売上債権回転期間が異様に乖離がある場合も怪しいかとおもいます。
銀行残高(現金)だけは誤魔化しにくいので、預金残高が:売掛金や売掛金/買掛金回転期間(必要運転資金)と矛盾しないか等もチェック項目です。
この連載について
信用調査のプロである帝国データバンクの記者たちが、NewsPicksだけでお送りするオリジナル連載「こうして企業は倒産する」をリニューアルしてアップデート。話題の倒産を追う「倒産ルポ」、マクロの倒産動向の解説、最新の産業トレンド、独自の特別企画レポートなどを毎週木曜日にお届けします。