【解説】複数社を倒産に追い込む「循環取引」の恐ろしさ

2019/7/4
「循環取引」という言葉をご存じだろうか。
伝票や帳簿を操作して、複数の企業や事業者などが架空の売り上げを計上したり、利益を水増ししたりするものだ。商品やサービスは、この当事者間で転売が繰り返される形で、最終消費者には届かない。
以前から企業の不正行為、不祥事としては「定番」のようなものとして知られ、古典的手法とさえ言われている。
(写真:baramee2554/iStock)
だが、一度不正が発覚すると、多くの企業や業界を大混乱に陥らせるほどの恐ろしさがあることを自覚している人がどれくらいいるだろうか。
今回の「栄枯盛衰の経済学」では、いくつかの事例とともに、その衝撃をお伝えしていこう。
循環取引は「麻薬」
まず、「循環取引」について簡単に説明しよう。