次期欧州委員長に独国防相、ECB総裁にラガルド氏-EU首脳が指名
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サプライズです。ラガルドは欧州の高級ポストが空くたびに浮上する「定番の噂」であり、誰も真面目に受け止めていませんでした。このほかにも欧州委員長やフランス大統領の候補とも言われていました。
しかし、史上4人しか出ていないECB総裁のうち二人がフランス人というのは驚きであり、この時点でもう欧州委員長はドイツ人しかありえないでしょう。ドイツ国防相が欧州委員長と釣り合うポストなのかは議論がありそうですが、これまで言われていた候補よりは重量級ではあります。
ラガルド総裁の下でのECBの運営はどうなるのかという興味がわくでしょうが、基本的に政策理事会は多数決であり総裁如何で決まるものではありません。しかし、IMFトップとして原理原則を振りかざしてきたことを思えばハトよりもタカというイメージは強いでしょう。就任と同時に主義主張も変わるやもしれませんが。
追記:早速ですがレビューを一筆させて頂きました。宜しければご笑覧くださいませ。
ラガルドECB総裁誕生から何を読み解くか
~慣例を覆し有力で有名な女性政治家に決定~
https://toyokeizai.net/articles/-/290315欧州委員会委員長も、ECB総裁も女性を選出。独仏の対立をうまく治めた形ですね。もちろんジェンダーに関わらず、素晴らしい経歴と実績の両名です。ラガルド氏は、米FRBのパウエル議長と同様に弁護士出身ですが、IMFでの経験とのバランスで大所高所からの判断が期待されるところです。
実は、ギリシャの不良債権比率はまだ40%と高止まりしていますし、イタリアやドイツ銀行の問題も未解決。金融的には、これからが正念場のユーロ圏ですが、立て直しに辣腕を期待します。女性っぽいポストでなくこうしたド本流の要職に女性が能力でアサインされるのをみると嬉しい。
逆説的にいうとダイバーシティ推進室とかサステイナブル推進室とかに女性が固まることにげんなりする。
ダイバーシティもサステイナブルも極めて重要な社会課題。
だから男女問わず一番優秀な人にやらせるべき。