[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリアの保守連合政権は、大規模減税法案の可決に十分な支持を確保しつつある。法案可決の鍵を握る独立系議員らが2日、モリソン首相と合意する見通しだと明らかにした。

フライデンバーグ財務相は4月、今後10年で主に中間所得層向けに総額1580億豪ドル(1100億米ドル)の減税を実施すると表明した。政府は昨年も1440億豪ドル規模の減税を実施している。

主要野党・労働党は、与党が過半数に満たない上院で、減税法案に反対する意向を示しており、法案の可決には独立系議員や少数政党から3票の支持票が必要となる。

スターリング・グリフ上院議員は、自身の政党センター・アライアンスが法案の可決に必要な残り2票を投じることで合意に近付いていると明らかにした。オーストラリアン・ブロードキャスティング・コーポレーション(ABC)ラジオに対し語った。

保守派の独立系議員1人もすでに法案の支持を約束している。