10年後に生き残る会社と行き詰まる会社は、何が違うのか
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10年先を見据えて事業構想をデザインをするというのは、明るい未来を皆で共有し、実現のため全社の力のベクトルを揃えると意味でアップトレンドの時は重要な経営手法であったと思います。
5年後に上場して、10年後に売上を10倍くらいにするなんて言う類の経営計画を大抵の経営者は一度くらいは作った筈です。
しかしこれはアップトレンドだから効果があるのであって、5年後に売上が半減するとか、10年後に業界が消滅するとか、資金繰りが尽きるといった経営計画を作ったらどうでしょうか?
恐らく社員の士気はダダ下がりとなり、奮起するどころか会社は崩壊するでしょう。
今の日本は明らかなダウントレンドで、しかもグローバルな視点から見ると変化を拒み、テクノロジーの面からも世界のトレンドから徐々に遅れつつあるように見えます。
つまり今の日本の経営にとって必要なのは10年後を見据えて長期的な変化に期待して経営をすることではなく、ともかく今やる、すぐにやる、ことではないかと思うのです。
もちろん長期視点での経営を否定するものでは全くありませんが、少なくとも今は長期視点を言い訳にして、取り組みの遅さや問題を先送りにする方が害が多いような気がしてなりません。「変わることが当然」のような社風づくりが重要です。経営者は、常に社内に「波風を立てる」くらいの気構えでいなければなりません。そうすることで、安穏としている社風を打破するのです。
10年くらいはビジョン型経営で、5年とか10年のビジョンを明確にして、そこに向かって逆算し、共感する人材を集めることがトレンドだった気がする。
しかし、ここ数年、そしてこれからはそれが大きく変化していっていると感じる。
これだけ激動の時代に、経営者も5年先のことはわからない。
だからこそ、ビジョンを掲げても転換する可能性が高く、ビジョン型経営は非常に難しくなっている。
先日、豊田社長のスピーチで、
『車のプロである我々でさえも、数十年後にどんな車が走っているかは全くわからない』
と言っていました。
そして、だからこそ、トヨタWAYとして、不変なるものをしっかり追求していく必要性があるとも言っていました。
知恵と改善」「人間性尊重」という2つのテーマを柱に、「チャレンジ」「改善」「現地現物」「リスペクト(尊重)」「チームワーク」
のこのトヨタWAYを追求することで、大きく時代が変わったとしても、そこに対応できる企業であり続けると。
トヨタも80年前は自動紡績機の会社から自動車会社に変化しています。
そういう意味では、10年後に生き残る会社とは
MISSION→自分たちの会社の存在意義、目的
VALUES(WAY)→自分たちが追求するべきあり方
を明確に決め、事業やビジョンは時代の変化に合わせて
柔軟に変化、適応していく会社だと思う