[ワシントン 26日 ロイター] - 米連邦航空局(FAA)は26日、ロイターに対して、墜落事故を受けて運航停止となっている米航空機大手ボーイング<BA.N>の737MAXについて、運航再開前にボーイングによる対処が必要な新たなリスクの可能性が見つかったと明らかにした。

事情に詳しい複数の関係者によると、このリスクは先週実施したシミュレーター試験で発見された。このためボーイングが認証試験飛行を実施するのは早くとも7月8日以降となり、その結果をFAAが2、3週間かけて検証した後に運航再開の可否を判断することになるという。

FAAの当局者は先月、国連の専門機関、国際民間航空機関(ICAO)に対し、早ければ6月下旬にも737MAXの米国での運航再開を見込んでいると報告していた。

737MAXは昨年10月と今年3月に墜落事故を起こし、ボーイングが操縦特性向上システム(MCAS)のソフトウエア改修を進めている。